屋上は、自宅をフルに活用できる効率的な設備として人気があります。眺望を楽しめるため、2階・3階からの眺めがあまり良くない場合に特におすすめです。ここでは、札幌市で屋上付きの住宅を建てる際のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
本来であれば屋根になる頂上部分を屋上にすれば、2階や3階のバルコニーよりもさらに眺めの良い空間が広がります。気分を変えたいときにはもちろん、花火大会や星空観察など屋上でしかできないアクティビティも楽しめます。
庭が狭い、家の周辺の眺めが悪いといった環境でも、開放的なオープンスペースとして屋上テラスを設ければ、見晴らしの良い場所でアウトドアが楽しめます。
ペットを遊ばせたり、外の空気を吸いながら昼寝を楽しんだりと、思い思いの自宅アウトドアが満喫できるでしょう。
大きな布団・バスタオル・洗濯物などは生活感が出やすく家族構成が把握されやすいポイントです。近隣から目につきやすい場所にはなんとなく干しづらいものです。
屋上スペースがあれば、外に干しているものが人の目に触れる心配が少なくなります。安全のために設けられる柵や壁によって周囲の目を気にせずに洗濯物を干すことができます。
洪水のように、1階や地下が災害に見舞われた場合「垂直避難」が基本です。垂直避難では2階以上の高い場所があるほど避難に有効であり、屋上スペースを3階や4階に相当する部分に設けることで、より安全を確保しやすくなります。
屋上を設置することで1部屋ぶんが増えるため、掃除やメンテナンスの手間がかかります。屋上に繋がる内階段も、外からの汚れが入り込みやすいためこまめな掃除が欠かせません。
札幌のように豪雪になりやすいエリアでは、降雪時期の雪かきも欠かせない作業になります。屋上に積もった雪をどこへ積むか、どこに一時保管するかもよく考えたうえで設計するようにしましょう。
屋上は、坪数や建材などの仕様によって費用が変わってきます。頑丈に造ろうとするとコストがかさみ、防水工事や柵(壁)の設置も必要になります。
老朽化にあわせてタイルの張り替えや階段の修繕といったメンテナンスにもコストがかかります。
屋上は高さがあるぶん、墜落や転落防止のための安全対策を十分に行わなければなりません。建築基準法に基づいた高さの壁やフェンスを設置し、屋上に使用する建材も風雨によってダメージを受けにくいものを選ぶ必要があります。
小さいお子さんやペットがいる家庭では、屋上に踏み台の代わりになるものを置いておくと転落の危険があるため、屋上に繋がる内階段やドアに簡単にアクセスできないように、サムターン式のチャイルドロックをかけるなどの対策も必要です。