札幌の住宅事情とは

北海道の政令指定都市である札幌市。冬は最高気温が氷点下になることも多い地域です。ここでは、寒冷地ならではの住宅事情や寒冷地で快適に過ごすためのポイントを解説します。

寒冷地ならではの住宅事情

二重窓もしくは複層ガラスが基本

寒冷地ならではの特徴として、断熱性の高い窓を使用している住宅が多いことが挙げられます。複層ガラスや二重窓を採用している住宅は約80％であり、他県と比較すると群を抜いています。

雪かきで隣人トラブル

北海道の多くの地域では雪が積もるため、雪かきを行う必要があります。隣家の屋根に積もった雪が敷地内に落ちてきたり、除雪した雪の置き場所をめぐるトラブルが起きたりすることは珍しくないようです。

LPガス、都市ガスの違いでガス代が3倍に

ガスストーブを使用する場合、LPガスと都市ガスとでは価格が大きく変わります。北海道地方のLPガスの基本料金は1,890円、都市ガスの基本料金は928円と基本料金だけでも2倍の差があります。さらに従量料金も都市ガスの方が安く、月々のガス代が3倍以上の差が出ることもあります。

特に水道の凍結に注意しよう

特に気を付ける日

外気温がマイナス4℃以下になったときは、水道が凍結して水が出なくなる可能性があります。他にも、旅行などで家を留守にするなど、長時間水道を使用しないときや、1日中外気温が氷点下の日が続いたときなどは注意が必要です。

凍結は新築物件でも起こる？

断熱性能が高い新築住宅も凍結することがあります。旅行で家を長期間留守にすることが原因で、凍結してしまった事例も多くあります。電動式水抜栓開閉装置を設置することで、凍結のリスクを最小限に抑えられます。

水抜き方法を確認しておこう

寒冷地住宅には、管の中の水を抜くための水抜き栓が備わっています。
水抜きをすることで水道が凍結することを防ぐことができます。水抜きを行うタイミングは深夜の気温が、－4℃を下回ることが予想されるときの就寝前がおすすめです。
水抜きが不十分だと凍結してしまうので、事前に正しい水抜き方法を確認しておきましょう。詳しくはこちらの札幌市水道局のHPをご覧ください。

水道が凍結すると水が出なくなる

水道が凍結すると、トイレの水が流れなくなったり、お風呂や台所が使えなくなったりします。凍結によって水道管が破裂してしまうとお部屋が水浸しになることもあります。
ライフラインが使えなくなってしまうと生活に多大な支障をきたしてしまうので、凍結する前に予防しておくことが大切です。
水道の凍結を予防する方法は、「水抜き」や「水を出し続ける」、「ヒーターをつける」などが挙げられます。

札幌の住宅でも取り入れたい寒さ対策

高気密高断熱住宅にする

高気密高断熱住宅は冷暖房で快適な温度に設定した室内の空気が外に逃げにくく、外気の影響を受けにくいことが特徴の高性能住宅のことをいいます。省エネかつ快適に過ごせます。施工会社の技術力に左右されるため、施工実績や気密検査をしているかなど確認をおすすめします。

窓の種類を工夫する

施主側でできる気密性対策は窓の種類を工夫することです。隙間が少なくなるように設計されている窓を選ぶことが重要です。具体的には、採光目的で開閉する予定のない窓はFIX窓にしたり、隙間が多くなりやすい引き違い窓の採用を控えたりすることで、気密性を高める効果が期待できます。

複層ガラスを採用する

家から出ていく熱の大部分は窓経由です。熱の損出を抑えるために、複層ガラスを採用するケースが増えています。複層ガラスには、ペアガラスとトリプルガラスとがあり、層が多いほど断熱性能が高くなります。

樹脂製サッシを採用する

熱が放出する原因は窓の他にサッシにもあります。サッシの種類はアルミサッシと樹脂サッシがあります。アルミサッシは熱伝導率が高く外気の気温の影響を受けやすいですが、樹脂サッシは熱伝導率が低いので外気の影響を受けにくい特徴があります。