全国でもっとも北に位置する北海道では、中心都市である札幌市内でも冬は氷点下の気温になる場合があります。ここでは、札幌でオール電化住宅を建てる際のメリットや注意点について解説します。
オール電化住宅は、家庭で使用する熱源をすべて電気に一本化する方法です。灯油・ガスなど別の燃料や熱源を使用している電化製品をすべて電気の力でまかなうことで、基本使用料がどれだけかかったかを把握しやすくなり、家計管理に役立ちます。
灯油・ガス・水道・電気などをそれぞれ使用している場合、それぞれに管理や維持が必要になります。「電気はつくけれどガスが使えない」などの問題も起こることがありますが、電気に一本化することで家庭内の電化製品やインフラの管理がしやすくなります。
電気を契約する際、電力会社によってはお得な深夜料金や割引料金が設定されています。プランによって通常よりも割安に電気が利用できる場合もあります。
戸建てにオール電化を導入する場合、エコキュートなどのオール電化住宅用設備の購入・設置にコストがかかるため、本体費用や工事費、メンテナンス(保守)にかかる料金について事前に確認しておきましょう。
オール電化用設備は、安全に稼働させられる十分なスペースが必要です。敷地の中に置き場所をつくる必要がありますが、屋根などからの落雪や積雪、強風などに耐えられるように安全面に配慮が必要です。
オール電化用の設備機器は、スペックや年式に応じて価格が異なります。自宅に導入するためにふさわしい設備をよく比較して決定しましょう。
電気代がどの程度かかるかを事前にシミュレートしておくことも、設備の導入に役立ちます。
電力会社を選ぶ場合、設備の購入と設置にかかる費用は会社ごとに異なります。相見積もりをとって比較をしたうえで、電力会社を契約しましょう。
オール電化住宅は、太陽光発電や蓄電池と併用して電気代がお得にできます。自家発電で電気がまかなえる省エネ住宅やZEH住宅の検討をおすすめします。
オール電化住宅は電気を使用するため、電気代が高騰している時期は月々の電気代がかさみやすい点がネックです。そのため、壁や天井などに高気密・高断熱対策を施して、寒気や熱に左右されにくくする必要があります。