北海道の政令指定都市・札幌市は、中央区をはじめとする計10区で構成されています。ここでは、市内にある10区それぞれの特徴について解説します。
札幌市中央区は市の中央やや北に位置するエリアです。時計台や北海道庁、大通公園などの見どころが多く観光客も多数訪れています。中心部は碁盤の目のように区画が整理され、公共交通機関が充実。オフィスや公共施設が立ち並び、札幌の都市機能を担っています。
札幌市北区はJR札幌駅を有する、市の北部のやや東に位置するエリアです。創成川や発寒川などの川が複数流れており、オフィス街とともに住宅地や学区も整備されています。イチョウ並木や貴重な文化財も多く保存され、大通エリアなど中央区の商業地域への移動も便利です。
札幌市東区は札幌市の北東部に位置し、開拓当初より農業がさかんに行われている地域です。市内に流通している玉ねぎも東区内で栽培されているものが多く、広く平坦な地形を活かして、農業とともに工業や物流の拠点としても利用されています。
札幌市西区は中央区の上部、市内ではやや西寄りの位置にある区です。手稲山を中心に区の南側には多くの山々がそびえ立っており、エリア全体の3分の2が丘陵地帯となっています。琴似を中心に都市化がすすみ、札幌市内と銭函・小樽方面を結んでいます。
札幌市南区は札幌市の約60%を占める広大なエリアを有している区です。札幌市の南から西にかけての区域はすべて南区となり、区域に支笏洞爺国立公園や17峰の山々を含んでいます。スキーやハイキング、温泉地などアクティビティがさかんな地域です。
札幌市白石区は札幌市の東、東区の下部に位置しています。平坦な地形に2つの川が流れ、地下鉄やJRの路線が通っており、住宅街や飲食店も多く立ち並びます。サイクリングロードや流通センターなど、交流や物流の拠点として利用されているエリアです。
札幌市厚別区は札幌市の最東部に位置し、江別市など隣接市との交流もさかんなエリアです。平野と丘陵地帯を有し、かつては農業や酪農が行われていました。現在では団地や住宅地を中心に札幌市のベッドタウンとして、また次世代の商業地域として開発が進められています。
札幌市豊平区は札幌市の中心部よりやや東寄りの位置にあり、市街地にほど近く自然も豊かなエリアです。住宅地として開発されてきましたが、近年では札幌ドームを中心に公園の整備も進み、バスや地下鉄を中心に交通網も発達しています。
札幌市清田区は市の南東部に位置し、新興住宅地を中心に公園や山々が広がる自然豊かな地域です。ベッドタウンとして機能する一方で市の玄関口としての役割も担っており、千歳方面など郊外地域へのアクセスもしやすくなっています。
札幌市手稲区は、市の最北、やや西寄りに位置しています。エリアのシンボルである手稲山が西側にそびえ、小樽市・石狩市と接し海にもアクセスしやすい自然豊かな立地が特徴です。JR手稲駅をはじめ、公共交通機関が充実。駅周辺を中心に再開発も進められています。
札幌市は市街地の周辺地域も住宅地として整備され、山や川、海に近いエリアなど豊かな自然環境が自慢です。
空港や郊外の市区町村にアクセスしやすい区もあり、ライフスタイルや好みに合ったエリアを選んで家を建てることをおすすめします。